『チ。―地球の運動について―』は、魚豊(うおと)先生による大人気漫画です。

哲学と科学、宗教が交錯する壮大な物語が高く評価され、数々の賞を席巻しました。
全8巻で完結しましたが、最終回については賛否両論が巻き起こり「ひどい」という評価も少なくありません。

どうして『チ。』最終回はそのような評価を受けているの?
本記事では以下を紹介します。
- 『チ。』あらすじ
- 『チ。』最終回(最終章)が「ひどい」と言われる理由3つ
- 『チ。』考察と解説
\全8巻/

公式トリビュートブックも超面白い。チ。を深く味わえる一冊!
\個人的に、野口聡一さんとの対談・朝井リョウさんの小説が好き…/

!結論!
『チ。』の最終回(最終章)がひどいと言われる理由は、以下3つです。
賛否両論あれど、個人的には「チ。」は素晴らしい最終回だと思います。それは……
最終回で、『チ。―地球の運動について―』の作中テーマである好奇心や疑問に思うこと、考える事を作者が読者になげかけています。
最終章で読者が感じる「?」とそこからの「考えること」、それは、これ以上にないくらい『チ。―地球の運動について―』に相応しい終わり方なのではないでしょうか。

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『チ。―地球の運動について―』のあらすじ※ネタバレあり

『チ。』 は15世紀のヨーロッパ某国を舞台にした物語です。
「天動説」が信じられていて、「地動説」を研究する者は異端として投獄されたり火炙りにされていた時代に、命をかけて「地動説」を証明しようとする者たちを描いた作品です。
漫画は全8巻。全4章の構成。
作中に登場する球体のネックレスを受け継いだ人がその時点での主人公であり、物語が進むにつれて持ち主が変遷していきます。
チ。第1章のあらすじ(ラファウ編)

舞台は15世紀ヨーロッパ「P国」。
当時は「C教」という宗教が生活の中心となっていて、「C教」の教えに反するものは異端思想として拷問を受けたり、火あぶりにされ処刑されたりと迫害を受けていました。
神学を志す12歳の神童・ラファウ。

ラファウは合理性を第一とし世の中は「チョロい」と思っていましたが、ある日危険な思想を持つ男・フベルトに出会います。

フベルトの持つ危険な思想とは当時異端とされていた<地動説>。
やがてラファウは宇宙の法則の美しさに魅入られ、<地動説>の研究にのめりこむようになります―。
チ。第2章のあらすじ(オクジー、バデーニ編)

第1章から10年後。
ネガティブ思考の代闘士・オクジーは、同僚のグラスと異端者を護送する任務にあたります。

グラスは異端者の言葉に心を動かされて異端者を逃がそうとするも、ノヴァクと敵対することになり異端者は殺されました。
巻き込まれてしまったオクジーはグラスと共に行動し、異端者が話していた石箱を発見します。
優秀な修道士・バデーニに石箱を見せるため村に向かうオクジー達でしたが、道中で橋が崩れてグラスが転落。
1人でバデーニのもとを訪れたオクジーは、元の生活に戻ることを望みながらも「地動説」に関わっていくことになります。
▼バデーニ

チ。第3章のあらすじ(ドゥラカ、シュミット編)

オクジー、バデーニ、ヨレンタの悲劇から25年――。
教会の主流派幹部の倫理的腐敗は極まり、各地で抵抗勢力が台頭しつつありました。
そのうちの一派、過激なことで知られる「異端解放戦線」のシュミットは各地の審問所を襲撃し、異端を解放して回っていた。

ある日、シュミットは組織長の命により聖堂を襲撃、ある書物を奪取する。そこには「地動説」を示唆するような言葉が綴られており――。
チ。最終章のあらすじ(アルベルト・ブルゼフスキ編)

1470年ポーランド王国にてパン屋の手伝いをする青年アルベルト・ブルゼフスキ 。

かつては「学ぶこと」が大好きだったがあることをきっかけに学問嫌いに。
しかしある日、司祭と話をしたことで再び学問の道へ進むことになる――。
最終章は、これまでの第1章~第3章とは違った内容です。(最終回がひどいと言われる理由はここです)
これまでのP国やC教など架空のイニシャル表記ではなく、ポーランド王国と明言されています。
作品の舞台が「地動説が迫害される世界を描いたフィクション作品」から「現実世界のポーランド」を描くものへと移行していると考えられます。
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チ。最終回(最終章)がひどいと言われる理由
ここからは『チ。―地球の運動について―』の最終回(最終章)が「ひどい」だと言われる理由を解説します。
『チ。』の最終回(最終章)がひどいと言われる理由は、以下3つです。
フィクション作品から、いきなり現実世界線へ移動
チ。最終回(最終章)がひどいと言われる理由 1つ目は、フィクション作品からいきなり現実世界線へ移動です。
『チ。地球の運動について』は全4章で構成されており、それぞれ登場人物が違います。
3章までは禁じられた地動説を命がけで研究する人間たちの生き様を描いたフィクション作品でした。
※第3章は8巻の途中まで!








しかし、最終章である4章からは現実世界線へ物語が移動しています。
これまでのP国やC教など架空のイニシャル表記ではなくポーランド王国と明言され、「アルベルト・ブルゼフスキ」が登場します。
▼アルベルト・ブルゼフスキ

アルベルト・ブルゼフスキは実在した人物で、アルベルトの元で天文を学んだ生徒の一人にニコラウス・コペルニクスがいます。

実在の人物。ポーランド出身の天文学者。
晩年に『天球の回転について』を著し、当時主流だった地球中心説(天動説)を覆す太陽中心説(地動説)を唱えた人です。
第1章~第3章を楽しんでいた読者たちは、いきなり別世界の話になり、唐突に登場するアルベルト・ブルゼフスキに戸惑いを覚えたのです。

第3章のあと、P国やC教はどうなったの?という疑問も残る……
ラファウの再登場(パラレルワールド説)
チ。最終回(最終章)がひどいと言われる理由 2つ目は、ラファウの再登場(パラレルワールド説)です。
最終章では1章の主人公・ラファウが登場します。しかも第1章の見た目とは少し異なり、大人になっています。

ラファウは命がけで地動説を求めた結果、第1章で亡くなっています。

死んだはずのラファウがなぜ登場!?
と、困惑した読者が多数いました。
「ラファウが生きていたのか?」など疑問を持たれる人が多いですが、解釈として第1章のラファウと最終章の大人ラファウは別世界の人物(パラレルワールドのラファウ)だと思われます。
最終章でいきなり「パラレルワールド」が描かれ、なおかつ、大人ラファウがあまり好感の持てないキャラクターだったのもの「最終回がひどい」と言われる要因のひとつです。
コペルニクスの物語が一切描かれていない
チ。最終回(最終章)がひどいと言われる理由 3つ目は、コペルニクスの物語が一切描かれていないです。
最終章で登場したアルベルト・ルゼフスキの生徒には『地動説』を最初に確立させたニコラウス・コペルニクスも実際にいました。
ニコラウス・コペルニクス

しかし、作中では「アルベルト・ブルゼフスキ」から「ニコラウス・コペルニクス」への物語のバトンタッチはされずに最終回を迎えています。
『地動説』を題材にした作品で、世界を現実世界線にしたのなら「ニコラウス・コペルニクス」や「ガリレオ・ガリレイ」の物語まで描くべきでは?と思われた人が多いかったようです。

コペルニクスの物語を描かないならば、ノヴァクが死んだラストで良かったのでは?
という意見もありました。
『チ。』最終回の考察と解説
「チ。」の最終回(最終章)については賛否両論ありますが、個人的には「非常に素晴らしいラスト」だと考えています。
それは……
最終回で、『チ。―地球の運動について―』の作中テーマである好奇心や疑問に思うこと、考えることを作者が読者になげかけています。
最終章で読者が感じる「?」とそこから考えること、それは、これ以上にないくらい『チ。―地球の運動について―』に相応しい終わり方なのではないでしょうか。

以下、私が思う『チ。』最終回(最終章)の考察・解説です。
最終章はパラレルワールドではなくif世界線では

最終章に関してはパラレルワールド説が多くありますが、最終章とそれまでの3章では登場人物(ラファウ)が同じなだけの全く別の世界線、或いは事実の空白部分を埋めるifの世界線ではないでしょうか。
理由は以下2つです。
1つめの理由
1つ目は、本章で伏せられていた国名が最終章ではポーランド王国と具体名を明記されていることから、本章と最終章は全く異なる世界線でいることが示唆されています。
(パラレルワールド(平行世界)で描くのであればP王国では?)
2つめの理由
2つ目は、ラファウの人格の違いです。第1章で描けれているラファウは合理的な人間として描かれていますが、最終章では目的のために殺害までしてしまうような極端な人間に描かれいます。(パラレルワールド(平行世界)で描くのであれば性格は同じでは)
天文に魅了されている共通点こそありますが同じ世界線の人物とは考えにくいです。

現実に存在したアルベルト・ブルゼフスキは、Wikipediaにて「若い頃のことは定かではない」とあることから経歴について空白の部分があることがわかります。
「チ。」の最終章ではこの空白の部分についてを、もしかしたら現実のアルベルトが天動説に対して懐疑心を抱くまでにこんな経緯があったかもしれないというフィックションで描いた話なのではないかと解釈しました。
3章までは100%フィクション、最終章は現実にあったかもしれない99%フィクション
つまり、第1~3章までは100%フィクション、最終章は現実にあったかもしれない99%フィクションということです。
ただ最終章パートでも第1~3章で登場する、ラファウやポトツキへの手紙が出てきます。
ラファウやポトツキへの手紙をあえて出したのは、読者に「?」と思わせることが狙いなのではないかと思いました。

最終章は、第3章までの登場人物や手紙などの共通事項を残してストーリーとしての結びつきが排除されています。
これによって読者も「?」と感じたわけですが、この「?」こそが、好奇心や疑問に思うこと、考える事について触れられてきた『チ。―地球の運動について―』の終わり方として作者の意図したことなのではないかと感じました。
- 第3章までと最終章を繋ぐ共通項
- 現実世界と最終章を繋ぐ共通項
上記が、絶妙なバランスで取り持っていて「?」と感じさせられるような終わり方はこれ以上にないくらい「チ。」に相応しい終わり方ではないでしょうか。
チ。最終回について、よくある質問

チ。最終回(最終章)はパラレルワールド?
作中で「パラレルワールド(平行世界)である」と明言はされていません。
ただ、第3章まではP国やC教など架空のイニシャル表記されていたのに対し、最終章はポーランド王国と表記され、実在の人物「アルベルト・ブルゼフスキ」が登場します。
また死んだはずのラファウが登場したりと、「別世界」の話ということは間違いありません。
私は、パラレルワールドではなくif世界線だと解釈しています。
第1章のラファウは死亡している?
はい、死亡しています。
最終章に大人ラファウが登場したことで困惑した人が多いですが、第1章のラファウは確実に死亡しています。
それは第3章ラストでノヴァクと幻覚ラファウとの会話でも明らかです。
最終章、告解室にいた司祭(神父)はC教の新人異端審問官の同期?
司祭は「昔、友人の命を見捨てた」「彼は取り返しのつかないことをした」と語っていることから、少女のヨレンタを逃したC教の新人異端審問官の同期と考察されます。
ただし第1章~3章はP国の話なのに対し、最終章の「告解室にいた司祭」はポーランド王国のを生きる人物。
つまり別世界の話です。
この「ヨレンタを逃したC教の新人異端審問官の同期」が最終章に登場するのも、ラファウやポトツキへの手紙と同じく読者に「?」と思わせることが狙いなのではないかと思いました。
チ。最終章で登場したアルベルト・ブルゼフスキって誰?
アルベルト・ブルゼフスキは実在に存在した人物で、大学の教員でした。
▼アルベルト・ブルゼフスキ

教え子のなかに、『地動説』を最初に確立させたニコラウス・コペルニクスがいました。
唐突に登場したアルベルト・ブルゼフスキに戸惑った人も多いと思います。
第3章まで、と最終章は別世界の話。アルベルト・ブルゼフスキと、それまでのラファウ・オクジー・バデーニなどとは繋がりはありません。
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まとめ チ。最終回がひどいと言われる理由。考察と解説
以上『チ。最終回がひどいと言われる理由。考察と解説』でした。
!結論!
『チ。』の最終回(最終章)がひどいと言われる理由は、以下3つです。
賛否両論あれど、個人的には「チ。」は素晴らしい最終回だと思います。それは……
最終回で、『チ。―地球の運動について―』の作中テーマである好奇心や疑問に思うこと、考える事を作者が読者になげかけています。
最終章で読者が感じる「?」とそこから考えること、それは、これ以上にないくらい『チ。―地球の運動について―』に相応しい終わり方なのではないでしょうか。

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