はじめに ゴジラ-1.0。ラスト典子(浜辺美波)の首のアザはどういう意味?
映画『ゴジラ-1.0』は、これまでのゴジラシリーズとは異なる視点や設定でファンを驚かせました。
(ゴジラ映画ですが人間ドラマが最高…)
その中でも特に注目を集めているのが、ラストシーンで浜辺美波さん演じるキャラクター・典子の首に浮かび上がる「アザ」です。
典子(浜辺美波)は物語の途中で、ゴジラの熱線によって生じた爆風により死んだと思われていました。が、ラストで神木隆之介さん演じる敷島と典子は感動の再会をはたします。
しかし典子(浜辺美波)の首には不穏な黒い「アザ」が…。
「浩さんの戦争は終わりましたか?」
— チョビ之助💉×7🦖🦕No.5287 (@Cyobinosuke1st) May 7, 2024
嗚咽で声にならない敷島をかき抱く典子…そのうなじには黒い痣が這い上がり…
典子の痣を見逃す人って、案外多いんだよね。
#細すぎて伝わらないゴジラマイナスワンの好きなところ選手権 pic.twitter.com/vkA5hpLZ7W
このシーンは観客に深い余韻を残し、さまざまな解釈が広がりました。
この「アザ」が何なのか、ゴジラ-1.0の考察と一緒に本記事で解説いたします。
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典子(浜辺美波)の首のアザは「ゴジラ細胞(G細胞)」
結論から言うと、浜辺美波さん演じるキャラクター・典子の首に浮かび上がる「アザ」はゴジラ細胞(G細胞)です。
映画『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督がキッパリと明言しています。
明言したのは、ゴジラ・フェス大阪でYouTubeライブ配信もされたVTRのなか。
山崎貴監督へのインタビューの中で、笠井アナが「あれは、ゴジラ細胞なんですか?」と聞いたところ
あっさりと山崎貴監督が「ゴジラ細胞(G細胞)」だと答えました。
どうして典子(浜辺美波)の首にゴジラ細胞(G細胞)が?
典子(浜辺美波)は物語の途中で、ゴジラの熱線によって生じた爆風により死んだと思われていました。
山崎貴監督も典子(浜辺美波)は死んだことにしようと考えいたのですが、最後に「生きていたパターン」に変更をしました。その変更の際に、G細胞をつけたとのことです。
以下、引用いたします。
まあ、蘇らせたのは、最後に。あの、かわいそうになっちゃって。(笑)あんな頑張って、頑張った挙句に生きて帰ってくるわけじゃないですか。それは典子さんに居てあげてほしいなと思って。
引用:ゴジラ・フェス大阪youtubeライブ
ただ、ただいかにもハッピーエンドにはしたくなったということで…
なぜ典子はあんな目に遭っても死ななかったのかということですね。最後に敷島を典子と会わせてあげたかったんですが、いかにも的なハッピーエンドにはしたくないので、ああいう形で典子を生かしたと。やっぱりゴジラが戦争や核の象徴である以上、死にはしませんでしたがこの先幸せだけが待っているわけじゃない。ハッピーエンドは嫌だけど、バッドエンドにもしたくないという着地点です。
引用:moviewalker
つまり、典子は生きていたがG細胞を取り込んで生き延びた(G細胞に感染した)のです。
ハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもない、深い余韻を残した(言い方を変えれば居心地の悪い着地)でしめくくられました。
典子が生きていたのは嬉しいけど、G細胞感染は今後のことを考えると辛い…。
そもそもゴジラ細胞(G細胞)ってなに?
そもそもG細胞って何?という方。その名の通りゴジラの細胞です。
驚異的な自己再生遺伝子を持っており、どんな傷も瞬く間に回復してしまいます。
その驚異的且つ万能的な自己再生能力から人類の医学にも利用出来ると考えられていたが、G細胞を完全制御出来るのは文字通りゴジラのみであり、もし他の生命体がG細胞を摂取してしまうと体や自我をG細胞に乗っ取られ、怪獣化してしまう。
つまり典子はG細胞の力で生き延びましたが、今後、体や自我をG細胞に乗っ取られてしまう可能性があるのです…。
山崎貴監督も以下と語っています。
『ゴジラVSビオランテ』を観てる人達にはね、ゴジラ細胞がなかなかの再生能力を持っているぞってことを知っているけど、でも普通の人は知らないから。だから、わかる人達が「おっ!」って思ってくれれば良いなぐらいの感じで付けてたんですよ、あれ(典子の首のG細胞)は。
引用:ゴジラ・フェス大阪youtubeライブ
ゴジラ-1.0 典子(浜辺美波)の首のアザ 考察
すでに山崎貴監督が「典子の首のアザは「G細胞」」と明言しているので、それ以上の意味はないかもしれませんが、私は観ていて以下と思いました。
ゴジラとの「共鳴」の象徴
まず、典子のアザはゴジラとの「共鳴」を象徴しているのではないでしょうか。
ゴジラシリーズにおいて、ゴジラは単なる怪獣ではなく、自然災害や核兵器への恐怖、さらには人間が引き起こした問題の具現化と捉えられることが多いです。
典子のアザは、ゴジラと人間の間にある「宿命的なつながり」を示唆しているのかなと思いました。特に今回の『ゴジラ-1.0』では、自然災害や人類の業に触れる場面が多く、ゴジラと彼女が「シンパシー」を感じ合う瞬間が描かれているとも解釈できます。
放射線被曝のメタファー
ゴジラは、シリーズの原点から核問題と密接な関係がある存在です。
特に日本では、広島・長崎への原爆投下や福島第一原発事故の影響が強く意識されており、ゴジラの存在はこれらの問題を反映しています。典子の首に浮かぶアザは、放射線被曝の象徴である可能性があるのではないでしょうか。
ゴジラの接近や、その存在自体が人間にどのような影響を及ぼすかを暗示し、観客に核の脅威を改めて思い起こさせるものかもしれません。
ゴジラの「呪い」としての意味
また、アザが「ゴジラの呪い」を示している可能性もあります。
過去の作品でも、ゴジラに直接関わる者や、それに関する出来事に関わった者が、ゴジラによって苦しむような描写が見られました。典子がゴジラと関わった結果、彼女自身に何らかの「呪い」が降りかかっていることを示しているとも考えられます。アザはその呪いの「刻印」として、彼女が逃れられない運命を象徴しているのかもしれません。(そしてこのアザはG細胞だと明言されたため、典子は今後体や自我をゴジラに乗っ取られる可能性があります。)
次回作への伏線?
最後に、このアザは次回作への「伏線」として設定されている可能性もあります。
ゴジラシリーズは、時に続編への布石となるようなシンボリックな演出を残すことがあります。典子の首に浮かぶアザが何らかの「力」を示唆するものであり、今後の作品で新たな展開が待っているのかもしれません。
まとめ ゴジラ-1.0考察。ラスト典子(浜辺美波)の首のアザはどういう意味?
以上『ゴジラ-1.0考察。ラストシーン典子(浜辺美波)の首のアザはどういう意味?』でした。
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