はじめに トイストーリー3がシリーズ最高傑作と言われる理由
『トイ・ストーリー』シリーズは、1995年(日本では1996年)に公開された第1作から始まり、ピクサーが手がけるアニメーションの中でも特に愛されてきた作品です。
第3作『トイ・ストーリー3』は、2010年に公開され、瞬く間に世界中のファンの心を掴みました。トイストーリーシリーズは全て面白いですが「トイ・ストーリー3はシリーズ史上、最高傑作!」という方も多いです。
なぜ『トイ・ストーリー3』がシリーズ最高傑作と言われるのでしょうか、その理由を紹介します。
トイストーリー3がシリーズ最高傑作と言われる理由
トイストーリー3 最高傑作の理由:成長と別れ
『トイ・ストーリー3』は、成長と別れをテーマにしています。
前作『トイ・ストーリー2』の終盤で提示された「子供はいずれ大人になり、おもちゃから去っていく」というテーマそのものに真正面から向かい合った作品であり、大人の鑑賞を意識した作風となっています。
17歳になったアンディ。アンディが大学に進学するため、ウッディやバズたちおもちゃは、彼との別れを覚悟しなければなりません。おもちゃたちは、自分の役割を失い、新しい生活に直面します。
特に、ラストシーンでアンディがウッディたちを新しい持ち主のボニーに託す場面は、多くの視聴者の涙を誘いました。
みんなは『トイ・ストーリー3』のどこで涙腺のダムが決壊しますか?
— Azumoff (@Azumoff_lchabod) November 10, 2023
私は箱の底にあったウッディが見つかりボニーが「私のカウボーイ!」と手を伸ばした時に、アンディがとっさにウッディを自分の身体に寄せて取られまいとするところです。無理です。 pic.twitter.com/ae4ZnW0D2s
大の友達だったウッディやバズ、そしておもちゃたち。でも自分は大人になったアンディ。
決心し、おもちゃを大事にしてくれる近所の子供ボニーへ託す。
その時のアンディの表情、台詞、もう涙が止まりません…。
この別れのシーンは、長年にわたってシリーズを見続けてきたファンにとっても、感慨深いものであり、シリーズを締めくくるにふさわしい感動的なクライマックスでした。
トイストーリー3 最高傑作の理由:リアルタイム感(視聴者もアンディと一緒に大人に)
第1作の『トイ・ストーリー』が1995年(日本では1996年)に公開され、第3作の『トイ・ストーリー3』は2010年公開と15年の月日が経っています。
小さいころに『トイ・ストーリー』を観ていた子が、アンディと同じように歳を重ね、大人になって『トイ・ストーリー3』を観る。そのリアルタイム感と共感性も、感動を与えたのではないでしょうか。
トイストーリー3 最高傑作の理由:キャラクターの成長と変化
トイ・ストーリーシリーズの中でキャラクターたちは成長し、変化していきます。
特に『トイ・ストーリー3』では、ウッディがリーダーとしての責任感や仲間たちへの思いを再確認し、新たな決断を下す姿が描かれています。(←この決断、泣けます)
おそらく今までのウッディであれば、アンディが最後ボニーへ自分を託すことになったとき、絶対うろたえたと思うんですよね。でもそれを、少し寂しそうに切なそうに、アンディを見送っている姿が印象的でした。
▼このウッディの表情、大号泣しました。
#ラストシーンにやられた映画
— ビニールタッキー (@vinyl_tackey) March 22, 2017
『トイ・ストーリー3』は青年になったアンディとボニーちゃんが遊ぶシーンあたりからは画面が涙で曇った状態でしか見たことがない。そして最後に映し出される雲。本当にやられた。 pic.twitter.com/qb9Y0dtr8M
また、新キャラクターであるロッツォ・ハグベアは、シリーズで初めての本格的な「敵役」として登場します。彼の存在は、単なる悪役ではなく、過去の傷からくる歪んだ愛情の表現であり、物語に複雑な感情の層を追加しました。
『トイ・ストーリー3』のロッツォが物語を知る多くの人に嫌われるような悪役になってしまったのは「外に置き去りにされ、それでも必死に家に帰ったら持ち主は同じ型のぬいぐるみを代わりに買ってもらって満足していた」という過去からくるものなので、生粋のロッツォファンは彼を買って一生手元で大事… https://t.co/C91uPplnqL pic.twitter.com/6XDuET3mke
— Azumoff (@Azumoff_lchabod) August 3, 2024
トイストーリー3 最高傑作の理由:大人も楽しめるテーマ
『トイ・ストーリー3』は、子ども向けのアニメーション映画でありながら、大人にも深く刺さるテーマを持っています。
アンディがおもちゃたちと別れるという物語は、誰もが経験する「成長」と「別れ」の象徴的な瞬間です。これは「おもちゃ」と「こども」はもちろんですが、子どもの成長や親離れといった現実世界の出来事とリンクしており、大人の視聴者に対しても強い感情的なインパクトを与えました。
トイストーリー3 最高傑作の理由:完璧なシリーズの締めくくり
『トイ・ストーリー3』は、トイストーリーシリーズ全体を完璧に締めくくる作品です。
最初の作品から続くテーマやキャラクターの成長が集大成として描かれており、観客はシリーズの旅を一緒に終える感覚を持つことができます。
もちろん、その後『トイ・ストーリー4』も公開されましたが、『トイ・ストーリー3』は多くのファンにとって、物語の完結編として記憶されています。
有名映画監督のタランティーノ監督は「『トイ・ストーリー3』は最高傑作!だから第4弾は観たくない…」とまで言っています(笑)
特に「トイ・ストーリー3」については、「これまで見た中で最高の映画のひとつだ。前2作を見ていれば、破壊的なまでの感動を覚える」と絶賛。そのため、2019年公開の「トイ・ストーリー4」を見ることを拒否しているという。「物語は完璧に終わっている。たとえ良い作品だとしても、見る意欲がない。自分にとって終わっている」と断言した。
引用:映画.com
まとめ トイストーリー3がシリーズ最高傑作と言われる理由
以上「トイストーリー3がシリーズ最高傑作と言われる理由」でした
この「トイストーリー3」は、単なるアニメーション映画を超えた、普遍的な人間の感情やテーマを描き、多くの人々の心に深く刻まれました。『トイ・ストーリー3』は、これからも世代を超えて愛され続けることでしょう。
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