映画「バズ・ライトイヤー」爆死。なぜ多くの国で上映禁止になったのか?

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映画「バズ・ライトイヤー」爆死。なぜ多くの国で上映禁止になったのか。
目次

はじめに 映画「バズ・ライトイヤー」爆死。なぜ多くの国で上映禁止になったのか?

2022年に公開されたピクサーの映画『バズ・ライトイヤーは、名作『トイ・ストーリー』シリーズに登場する人気キャラクター、バズ・ライトイヤーを主人公にしたスピンオフ作品として、多くの期待を集めていました。

しかし、興行収入は予想を大きく下回り、「爆死」と言われるほどの失敗を遂げました。
さらに、一部の国では上映が禁止されるという異例の事態も発生しました。

この記事では

・映画「バズ・ライトイヤー」の収入・赤字数字
・映画「バズ・ライトイヤー」爆死の背景(理由)
・映画「バズ・ライトイヤー」がなぜ多くの国で上映禁止となったのか

について紹介いたします。

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映画「バズ・ライトイヤー」爆死、収入・赤字数字

まず、映画「バズ・ライトイヤー」の興行収入数字についてみていきます。

日本では、映画「バズ・ライトイヤー」は10億円を超えており、まずまずの結果となりましたが
世界全体でみると1億600万ドルの赤字(日本円に換算すると154億の赤字*)となっております。
*1 USD = 144.755 JPY

映画『バズ・ライトイヤー』で、製作費2億ドル・広報宣伝費1億1000万ドルなど計3億7,300万ドルを投じたにもかかわらず、収益は2億6,700万ドル。1億600万ドルの赤字となった。

引用:THE RIVER

映画「バズ・ライトイヤー」爆死の背景

次に、映画「バズ・ライトイヤー」がなぜ爆死と言われる結果となったのか、その要因を分析していきます。

『トイ・ストーリー』ファンの期待との乖離

『バズ・ライトイヤー』は、もともと『トイ・ストーリー』シリーズのファン層をターゲットにしていました。
しかし、この映画はトイ(アンディのおもちゃ)としてのバズではなく、バズの映画キャラクターとしてのオリジンストーリーを描いたため、期待していたファン層からすると「別物」だと感じられる部分があったのかもしれません。

ピクサーCCOであり、『モンスターズ・インク』(2001)『ソウルフル・ワールド』(2020)などでは監督も務めたピート・ドクター氏は下記のように語っています。

「私たちは皆、映画を愛しているので、数多くの自己分析、考察を行ってきました。私たちはあのキャラクターたちが大好きです。

うまくいかないというところに終着してしまったのは、恐らく、私たち観客に尋ねすぎてしまったからだと思います。彼らはバズのことを聞いて、『わぁすごい、それでポテトヘッドやウッディ、レックスはどこにいるの?』という感じでした。そこで彼らにSF映画を届けたら『えっ、何なの?』という感じでしたね。
引用:THE RIVER

バズ・ライトイヤーのキャラクター性が異なる

上記、『トイ・ストーリー』ファンの期待との乖離 にも当てはまることですが…

映画『バズ・ライトイヤー』のバズは、『トイ・ストーリー』シリーズで愛されてきたバズ・ライトイヤーのキャラクターとは異なる設定が採用されました。てっきりあの「バズ」が見られるはずだと思っていたファンにとって、驚きと混乱を招きました。

『トイ・ストーリー』シリーズのバズは、宇宙のヒーローでありながらもユーモラスで心温まるキャラクターでしたが、映画『バズ・ライトイヤー』のバズはシリアスなヒーロー像が強調されており、従来の『トイ・ストーリー』ファンには「別人」のように感じられたのです。

したがって、「『トイ・ストーリー』のバズが好き」なファンへ刺さらなかったのです。

マーケティングの混乱

また、マーケティングの混乱も爆死の一因のようです。

『バズ・ライトイヤー』は大きなマーケティングキャンペーンを展開しましたが、物語の焦点やターゲット層に対して明確な方向性が欠けていたという批判があります

特に、既存『トイ・ストーリー』ファン層に加え、新しい視聴者層を取り込むための工夫が不足していたとも言えるでしょう。

映画「バズ・ライトイヤー」上映禁止の理由、なぜディズニーは削除しなかったのか

実は、この映画『バズ・ライトイヤー』はイスラム圏である中東やアジアの一部地域では上映禁止となりました
上映禁止になった主な理由としては、映画内に登場する「同性愛描写」が大きく関与しています。

同性カップルの登場、キスを交わす場面

映画『バス・ライトイヤー』では、女性同士のカップルが結婚し、キスを交わすシーンが登場します。

この描写が、多くの国々で「宗教的・文化的価値観に反する」として問題視されました。特に、イスラム教を国教とする国々では同性婚や同性愛に対する規制が厳しく、このシーンがその国の法律やモラルに抵触するとして上映が禁止されたのです。

家族向け映画としての論争

『バズ・ライトイヤー』は、家族向けの映画としてプロモーションされていましたが、特定の価値観に対する懸念があった国々では「子供向け映画でこのような描写が適切か」という議論が巻き起こりました

そのため、これらの国々では親たちからの反発も多く、映画の内容が「教育に良くない」として否定的に捉えられました。

なぜ上映禁止理由の該当シーンを削除しなかったのか?

ディズニーやピクサーは、これらの国々からシーンの削除を求められましたが、スタジオ側はその要求を拒否しました。

この決定は、同性愛者やLGBTQ+コミュニティへの支持を示すためのものとされています。ディズニーは「多様性と包括性を重んじる」という企業ポリシーの一環として、すべての人々を尊重する作品を作り続けることを強調しました。そのため、シーンの削除を行わず、一部の国での上映禁止が確定したのです。

まとめ 映画「バズ・ライトイヤー」爆死。なぜ多くの国で上映禁止になったのか?

以上『映画「バズ・ライトイヤー」爆死。なぜ多くの国で上映禁止になったのか?』でした。

映画「バズ・ライトイヤー」、日本での興行収入は10億円を越えのまずまずの結果でしたが
世界全体でみると1億600万ドルの赤字(日本円に換算すると154億の赤字*)でした。
*1 USD = 144.755 JPY

爆死(赤字)の要因としては
・『トイ・ストーリー』ファンの期待との乖離
・バズ・ライトイヤーのキャラクター性が異なる
・マーケティングの混乱

が、あげられます。

また、女性同士のカップルが、キスを交わすシーンが登場し、イスラム圏である中東やアジアの一部地域では上映禁止となりました。

最後に個人的意見ですが…、
映画「バズ・ライトイヤー」は宇宙を舞台にしたSF作品として面白いです!ただ、トイ・ストーリーファンとしては上記の乖離からあまり受け入れられなかったのかな~と。
トイ・ストーリー内であったバズのアクションシーンが見れたり、ザーグとの関係性もわかり、とっても楽しいのですが…。

興味のある方は是非ご覧ください。

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